投稿者: 岸部 宏一(88年商・商貿卒)
2017-07-14
初めて(?!)の会社法
諸先輩方のお叱りを頂くことを承知で白状すると、自分が「会社法」なるものに触れたのは、この日が初めてのことでした。
現役の行政書士(一応、特定行政書士の第1期生です)として如何なものかとは思いますが、何せ自分の受験生時代はカタカナ商法と有限会社法の時代。
外資系製薬会社MR→医療法人事務長→病院経営コンサル事務所を経て平成13年の登録以来、行政書士として扱う法人は100%医療法人のみ、という生活を16年続けている自分にとって、会社法なるものの「噂」は聞いていたものの、隣の銀河系の出来事位の感覚しかもっていなかったのも事実です。
(自分のコンサル会社の定款を友人の行政書士に作って貰ったのは内緒です)
今回の講演では、久しぶりに判例と学説の対立や、多数説を基にした実務といった概念に触れる機会を頂き、自分たちの実務者としての役割を思い出した気分です。
また、自分が毎日触れている医療法の平成27年改正で多く準用されている一般社団法人のガバナンスに関する部分は、もともと会社法で使われている文言を基にしていること、とはいえ、営利社団法人たる会社と、非営利法人ではそもそもの立ち位置が違うので、同じ文言であっても意味が違う場合がありうる等、医療法務専業の自分にとっても、専門外の知識を一応もって、そことの比較で自分の分野を見ることで、より仕事の精度が上がることを実感しました。(これは比較法学とは言わないでしょうが・・・執筆中の医療法人のガバナンスに関する書籍にコッソリ反映させて頂きます)
医療法ヲタクを自任する以上、周辺の知識を持たねば・・・
30年世話になっている医療界でキッチリ仕事をして、食わせてもらっている患者さんに貢献できる仕事を目指し、周辺の勉強をやり直そう、と心に決めた一日でした。
伊藤先生、有難うございました!!
※ 本基調講演会のレジュメは、講師の中央大学法科大学院教授 伊藤 壽英 先生のご厚意により、本会会員サイトに掲載させて頂いております。